■こんにちは、院長の西村育郎です。
この堺は福田の地で顎関節症を専門した歯科医院を開業し、早いもので今年で27年になりました。開院するからには顎関節症に特化した治療を行おうと決めていました。
開院した当初は本を読んで治療を行っても、なかなか改善されずに悩んだ時期もありましたが、いろいろ試行錯誤を重ね、顎関節症の装置に改良を加えた結果15年ほど前、昼用、夜用の2つの装置を作製することができました。
この装置の採用で不定愁訴の改善率が非常に良くなりました。
2つの装置は昼用が姿勢の改善が主体、夜用はくししばりの改善が主体です。
更に、ここ3年程前から今まで良くなり辛かった人も症状が改善されるようになりました。
それは、姿勢が悪い人はどうして食いしばるのか原因を知る事ができたからです。
それまでは姿勢を改善すれば食いしばりが良くなることを経験則として理解していましたが、多くの患者さんと接することで原因は何か、どうすれば良いのかが解りました。
問題をおこしていた原因は足の重心の位置にありました。
人は真っ直ぐ立った時に正しい姿勢であれば、つま先の方に重心がかかります。
それが食いしばりのある方の多くは、立った時かかとに重心があるのです。真っ直ぐの姿勢を維持しようとして背中、首に力が入り下あごが後方に下がり、奥の歯が上下接触しようとします。それで奥の歯で食いしばってしまいます。
正しい姿勢になると下顎はやや前方に移動し奥の歯の上下に空間ができます。
そのために奥で食いしばれなくなり、同時に背中、首が楽になります。昼用の装置を着用することと、患者さん本人にも正しい姿勢を理解してもらうことがより良い結果を生んだのです。
『「食いしばり」をなくせば頭痛・肩こり・顎関節症は良くなる』という題の本を出版しました。セルフケアの仕方も書いております、是非ご一読ください。
今まで以上に簡単に早く改善する方法を見つけ、患者の皆さんのお役に立てるようにまだまだ頑張ってまいります。
どうぞ宜しくお願いします。
令和4年6月15日
院長 西村 育郎
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